「アル検くん」でチェックしてみた

※本ブログ記事は、ネクストモード株式会社の里見社長より寄稿いただきました。

ADHとALDHの両方の活性が最も高いと結果は異なるか?

ネクストモード(https://nextmode.co.jp/)の里見です。

今回、NTIから提供されている「アル検くん」を利用してみたくて、ゲストブロガーとして使用感をレポートさせていただきます。

なお、自分はアルコール耐性が高く、人間ドックの機会に測定した結果によれば、ADHとALDHの両方の活性が、共に最も高い数値でした。つまり、アルコールもアルデヒドも体の中にたまりにくい体質で、お酒に強く飲めてしまいます。そんな自分の検査結果がどうなるか、とても気になりました。

今回利用した機種は、ソシアック ネオブルー NEB-601(https://www.sociac.jp/spec/neoblue/)となります。市販のストローを付けると、複数のメンバーで衛生的に利用することができます。

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使ってみた感想としては、Bluetoothの接続はスムーズで、なにも考えずに簡単に利用することができました。

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まずは本当にアルコールを検知するのか、何回かテストしました。

ちなみに、なぜアルコールの検査が必要になったのかは、警視庁のサイト(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html)を参考にしていただければと思いますが、令和3年6月、千葉県八街市において飲酒運転のトラックによる交通事故が発生したことを受けて、道路交通法施行規則が改正されています。

なお、飲酒での検挙数(人口当たり)は、沖縄県が最も多いようで、2位を3倍も引き離してTOPのようです。

ビール2本でも飲酒運転に?!

今回飲んだビールはこちらです。3本飲もうと思ったのですが、一番搾りと伊豆の国ビール1本、合計2本で止めました。今回、ワーケーション中にテストをしたのですが、測定器が軽いため、簡単にテストができました。

※ワーケーションの記事はこちら(https://info.nextmode.co.jp/blog/workation2022)をご覧ください。

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■検証① 飲酒前 アルコール数値 0.00mg/l

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すこし顔が赤いですが、アルコール数値はゼロです。口臭の強い方は、「口臭成分に含まれる硫化水素やメチルメルカプタン等の可燃ガスにより反応する」場合があるようで、反応しなくて良かったです。

■検証② ビール1本 21:03 アルコール数値 0.72mg/l

■検証③ ビール2本 21:22 アルコール数値 2.08mg/l

■検証④ 検証③から12分経過  21:41 アルコール数値 0.15mg/l

■検証⑤ 検証③から30分経過  21:59 アルコール数値 0.12mg/l

■検証⑥ 翌朝 06:49 アルコール数値 0.00mg/l

呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg/l以上あると取り締まりの対象となります。アルコール濃度が0.25mg/l以上になると、免許取り消しになるだけでなく、免許を再取得することができない「欠格期間」に該当します。自分の場合、検証②のビール1本で0.72mg/lですから、免許取り消しに該当することがわかります。

検証④では0.15mg/l、検証⑤では0.12mg/lと、ぐんぐん下がっていますが、血中濃度は別の可能性があります。
検証⑥では、0.00mg/lとなっており、ビール2本ぐらいであれば翌朝は運転できそうです。ただ、最近は年のせいか、少しでも飲むと翌朝が怠いので、アルコールは控えたいと思います。

検証を終えて

中央自動車工業株式会社のホームページ(https://www.sociac.jp/health/)によると、「ビール中びん1本を飲んだ時の血中アルコール濃度は、0.02~0.04g/dlで、呼気1リットル当たりのアルコール量は、0.1~0.2mgに相当」するようです。自分にあてはめると、かなり妥当な結果であったと思われます。お酒に強い自分でも、1杯飲むと取り締まりの対象になります。

酒気帯び運転の血中アルコール濃度の基準は、日本が0.3mg/mlであるのに対して、アメリカが0.8mg/ml)で緩いと言われています。しかし、体質だけでなく、体調によっても数値が異なるようです。

アルコールに強い自分でも上記の結果ですから、「飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!」というスローガンは、日本の法制度では妥当であると思います。たとえ1杯でも飲んではならないことを、「アル検くん」で改めて自覚しました。

AWSで構成されたアプリケーション

「アル検くん」のアプリは、①測定者と②安全運転管理者でアカウントがわかれていて、測定結果はAWS上の測定管理簿に保存されます。

ログインがすこし面倒だったので、スマホアプリがOkta等のシングルサインオンに対応していると、更に楽だと思いました。

AWSのアーキテクチャは、ECSだけでなく、Lambdaを使ったサーバレスの構成になっており、運用面での負荷低減が考慮されているためバースト的な負荷にも耐えられる設計になっています。業務で車に乗るのは朝の時間に集中しがちであるため、オンプレミスでは難しい要件をAWSで実現しています。

最後に

本体の金額が3万円程度するので、本体セットでサブスクにしてもらえると、便利に利用できそうです。いいサービスなので、不幸な飲酒での事故をなくすためにも、簡単にアルコール数値がチェックできるこのサービスを応援していきたいと思います。