こんにちは、バスケットボールをこよなく愛するNTIの宮園です。今回は3月末にネクストモードさんと一緒に韓国スマートシティ視察&ベトナムオフショア視察を実施したのですが、その一部について記載します。
訪問に至るいきさつ
今回ハノイを訪問するにあたり、オフショアの現状や将来性などを調査する事が目的でした。そこでベトナムに詳しく本人も現地で色々活動している友人に相談したところ、
「ベトナムの大学の日本語学部長を知っている。ぜひ訪問して授業も見て学生と会話してきて欲しい。」
と一瞬で訪問が決まってしまいました。持つべきものは友ですね!
フェニカ大学について
2007年10月に設立され、2017年にベトナムの複合企業であるフェニカグループの一員となり、翌2018年に今の大学名PHENIKAAに変更となりました。この時学生数は12,000人、今年2023年は約7,000人の方が入学予定とのことでした。
大学全体では17学部35専攻、主には電子、電気、車(モビリティ)、IT、医学の分野に力を入れているそうです。
外国語学部では英語、中国語、韓国語、フランス語、日本語、ベトナム語の専攻があり、日本語学科は2021年に出来たそうですが、現在学生数180人、教員数11人という構成で、教員の皆さんはほぼ日本への留学経験をお持ちで流暢な日本語を使われる方々です。
驚いたのは、日本語学科のみならず、大学全体のうち約3割の学生が日本語を学んでいるとのこと。
授業訪問
今回はコンピューターサイエンス学部のSON学部長の計らいで当学部の学生に向けた日本語授業の一コマにお邪魔しました。
教壇に登ること自体が〇十年ぶりなくらい久しぶりでしたが、学生の皆さんのアツい視線を浴びながら弊社の紹介や日本での仕事の内容について、さらにはネクストモードの里見社長からも同様の説明をさせていただきました。(日本語です)
学生さんからは、日本で働くために必要なソフトウェアスキルは何か、クラウドスキルにおいてはどのような資格取得が望まれるか、日本語はどの程度出来ないといけないか、など大変前向きな質問が多くあり、彼らの日本で働くことに対する熱量の大きさを何度も実感する場となりました。
聞くところによると、IT学部は3~6か月のインターンを経験すると12単位の取得が出来るそうで、大学側としても学生時代から社会に触れることを推奨していることが分かります。
訪問を終えて
まだまだ就職先としてはベトナム資本の会社の日本法人というパターンが多いようで、日本企業への就職はこれからかなとは思いましたが、日本の労働人口は今後も減少傾向であることが見えている現状においては、今回訪問したベトナムのように今後も労働人口が増える傾向にある国との連携はいたってリーズナブルな考え方ではないかと感じました。
ただし、昨今のAI技術の発展により、生産性自体は向上するでしょうし、プログラマーやテスターといった職種が20年後にそのまま残っているかは疑問があります。 現在不足する労働力の単純な補充という位置づけとは異なる観点から、少し先を見た形での連携が必要なのでしょう。
私自身も久しぶりに海外出張させていただき大変多くの刺激を受けて帰ってきました。やはりたまには外に出る事が重要ですね。