連載ブログ 第6回「安い検知器って大丈夫なの?アルコール検知器の選び方」

NTIの藁科です。第5回では、白ナンバー事業者と安全運転管理者の話をさせてもらいました。

連載ブログ 第5回「白ナンバーと緑ナンバーってどう違うの?安全運転管理者の話」

 

第1回のブログでも記載しましたが、

昨年の10月にアルコール検知器の使用が義務化されるはずだったのに、製品の供給が追いつかないため延期になっているという状況でしたよね。

当時、「10月までにアルコール検知器を調達しなければ!」とあちらこちらを駆け回っていた管理者の方々は、どこに行っても在庫がなく、相当苦労されたと思います。

ところが、あれから半年も経ったいま、店頭やネットを見てみると結構簡単に手に入るようになったと思いませんか?

しかも、以前も使ったことのある製品の他に、まったく聞いたこともないような製品があり、金額も驚くほど安いものがあります。

 

さて、今回はアルコール検知器が溢れ返った市場で、どんな機種を選べば良いのかを話していきましょう。

 

アルコール検知器の選び方(アルコール検知器協議会の認定機器)

 

みなさんは、「アルコール検知器協議会」という組織をご存知でしょうか。

アルコール検知器協議会とは、日本におけるアルコール検知器の普及と安全性の向上を目的として、アルコール検知器のメーカーや販売業者、利用者などで構成された営利を目的としない組織です。その取り組みには、アルコール検知器の安全性や正確性を確保するために性能基準の策定や認定制度などを設けたり、またその啓発活動も行っており、利用者に対する適切な取り扱い方法や保管方法の普及などを行っています。

 

アルコール検知器を選ぶときに、最初に気にするのは「値段」、そして次に「品質・精度」ではないでしょうか。

できる限りコストは抑えたいですからね。「安いのでいいじゃん!」というその気持ちわかります。

ですが、「値段」で選定してしまうとアルコール検知器の「良し悪し」に気づかないこともあります。

注意しなければいけないのは、安いものの中には信用できないものも含まれているということです。

「値段」の安いものの全てが「悪し」に分類されるものではありませんが、自社が購入したものはどちらなのか確認しておいたほうが良いかもしれません。

もしかすると、信用できない製品を既に使っている可能性もあります。

次に「品質・精度」で選ぶなら、上述したアルコール検知器協議会の認定を受けた製品を選ぶと安心です。

 

では、アルコール検知器協議会の認定を受けているかどうかをどうやって見分けるのかを見ていきましょう。

 

6.認定機器一覧

 

アルコール検知器協議会の認定を受けた製品は、「J-BAC認定品」という黒いマークが付いてます。

これが目印です。

一方で、アルコール検知器協議会の青いマークしか付いてない製品は認定機器ではありません。メーカーが協議会の会員であるだけです。

 

中には、J-BAC認定を受けていても製品の箱に「J-BAC認定品」マークが付いていないものもあります。

詳しく調べたい場合は、アルコール検知器協議会のホームページの認定機器一覧を確認してみてください。

【参考】アルコール検知器協議会 認定機器一覧

 

こうしてアルコール検知器協議会の認定機器一覧を見てみると「安いもの」も含まれていることがわかります。

前述したとおり、安いものが全て「悪し」ではないのです。

ただ、高いものと安いものでは相応の違いがあるということです。次回はその違いについてお話していきたいと思います。

 

 

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