なぜDXしないといけないの?(社内DX推進プロジェクトVOL.2)

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なぜDXしないといけないの?

経営企画部の片岡です。

前回のブログでも書きましたが、「DXしないとマズいらしい!」とは分かっていながら、その理由を説明するのは難しいものです。
DXを進めるなら、経営者や社員に向け、必要性を説かなければいけない場面が必ずやってきます。

現代は「VUCA(ブーカ)の時代」と呼ばれているようです。
VUCAとは、先行きが不透明で将来の予測が困難な状態のことを意味しています。

V Volatility 変動性
U Uncertainty 不確実性
C Complexity 複雑性
A Ambiguity 曖昧性


今まで無かった気候変動や、まさかの世界的パンデミック。
終身雇用も学歴社会も既に崩壊しつつあります。
あらゆる価値観は変化し、もうもとには戻らないのです。

そんな不確かな時代をしぶとく生き残るには。
企業が安定して右肩上がりの成長をしていくには。
社員が経済的に安定し幸せに生きるには。

NTIを含む多くの企業が激動の時代変化について行けていないのは厳しいですが現実です。

個人の生活の中にはデジタルが入り込み、多くの人が自然と使いこなしています。
しかし、複雑な利害関係やルール、慣習やしがらみの中でようやくバランスを取り成り立っている企業は、新しいものを取り入れるハードルがとても高い。
それが、革新的な効果を持つものであるならば尚更、なのかもしれません。

それでも、DXを進めて行かなければなりません。
自分たちが手をこまねいている間に、お客様や周囲の企業のDXが進めば、対応できなくなるのは目に見えています。

DXの本質は「企業文化の改革」と言われています。
「DX」とアルファベット二文字で格好良く表しても、やるべきことは、社内の利害調整や社員への意識浸透、導入の同意を得るのための説明や決裁…
畑を耕すような泥臭い作業なのです。


何のためにDXしないといけないの?

DXに限らず、企業が新しいことを始めるならなんらかの「ゴール」が必要となります。
ゴールは言い換えるなら、会社の「ありたい姿」や「ミッション」ということだと思います。


NTIのミッション(企業理念=使命)
「情報・通信分野における優れた技術力と豊富な経験から得た知見を活用し、お客様の問題解決に寄与する先進的な方策を提供し、事業の成果を通して持続可能な社会の実現に貢献します」

ちょっと長いな・・・と思っている社員の心を経営者が読んだのでしょうか。
2020年10月、企業理念がアップデートされたタイミングで、NTIのバリューと行動指針が発表されました。

NTIのバリュー(価値観)
「お客様のためになることを追求し続けよう」

ミッションとバリューを足すと、NTIは・・・「技術と知見でお客様のためになることを継続的に提供するIT企業」

これがありたい姿ということになります。
そして、このありたい姿のもとでNTIは利益を得ていく会社であるということです。

DXを推進していくにあたり、ありたい姿はブレない軸となります。
「お客様のためになることは何?」を細分化していくと、自ずとやるべきことが見えてきます。

前回ブログで、経営者からの要請を紹介しました。
改めて見てみると、確かにNTIのミッションをどうやって実現するか?という内容になっています。
NTIのDX活動では迷子になるたびに、経営者からの要請に立ち戻って方向性を確認してきました。
少しずつでもありたい姿に近づけると嬉しいです。

●経営者からの要請
・リソースを本業に集中(特に新規事業検討、お客様提案)
・本業においても徹底的に効率化
・経営状況のリアルタイム把握
・部門間の情報連携を密にし、お客様へ一枚岩で対応
・ロケーションフリー(勤務場所に依らない業務環境作り)
・環境に優しい経営の実践・持てる技術を発揮し、自らの手でDXを推進、自分ごととして捉えて欲しい